演劇企画集団LondonPANDA主宰 大河原準介 インタビュー 3/4

演劇企画集団London PANDAは2007年に東京で旗揚げし、今年から仙台に拠点を移しました。再出発公演『おふとんのなか』を12月に控えながら、月に1回東京からプロの講師を招いて行うワークショップ『舞台の入口』を10月からスタートさせています。現在どんな思いで活動しているのか/今後どのように展開していくのか、LondonPANDAの舞台の雰囲気や、今作『おふとんのなか』のみどころを、主宰の大河原さんにお話しいただきました。その様子を4回に渡ってお届けします。

【3】LondonPANDAの作風

なんでレッテル貼るの?っていう。じゃあ演劇でそれを本物で作ったらみんなはどう見るんだろうな、っていうのにたぶん興味がある。

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― LondonPANDAではどんな雰囲気の演劇を作っているのかお聞きしたいのですが、ホームページに合言葉は”ポップ・ブラック・シュールレアリズム”ってありますよね。ブラックユーモアみたいな感じなのでしょうか?

ブラックって、ブラックユーモアに限らず、単純にあんまり、大手を振って大声でしゃべるような事じゃないようなことが自分はすごく惹かれるんですよね。例えば、ネトゲ廃人が今回テーマですけども、ほかの作品ではマイルドヤンキーだったりとか、風俗嬢であったりとか、あとは近親相姦であったりとかっていう…単語としては知っているけども実際には見たことないし…みたいなものに、すごく興味があるというか。
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― なるほど。

語弊を恐れずに言えば、社会的にレッテルを貼られやすい人たち、そして彼らを見る視点というものにすごく興味を持っていて…例えばヤクザが「本気で愛している」って言ったときに、それを疑うとか、ホームレスが政治なり社会なりを糾弾しているときにそれを、穿って見るとか、あると思うんですよ。それは何でなんですか?っていう…その、どこかレッテルを貼っている視点に対して、ちょっと懐疑的というか。ちょっと一回、主体的に物事を見てみませんか、っていうのが自分の中でずっとあって。風俗嬢のSEXってどう思います?って言ったら、どうせ全部演技なんでしょ?とか、パッと思いつくレッテルがあると思うけど、なんでレッテル貼るの?っていう。じゃあ演劇でそれを本物で作ったらみんなはどう見るんだろうな、っていうのにたぶん興味がある。

― 本物で作るっていうのは?

本物で作る、っていうのは、えーと…「ヤクザが本当に愛している」っていうシーンを作った時ですね。「風俗嬢が本当に感じている」でも良いですけど。そういう、何か皆が「そうじゃないだろどうせ」っていうものを、リアルにした時。でもそこはリアルじゃないんですよ。
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― 演劇だから(笑)

演劇だから。大きな嘘だから。でも何かちょっと、そのレッテル薄く剥がせるんじゃない?って思っていて。

― 演劇だからですよね。

うん…きっと。だから、そのブラックっていうのは、ブラックユーモアっていうよりかは、社会の闇みたいなイメージ。
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― その、社会の闇みたいなものを…結構ストレートに舞台に乗せるような感じですか?

ストレートに乗せるとなると、主題を延々と追及していったら、僕が見てて辛い。

― 辛いですよね。

だから、ポップを付けます。見てて楽しめないとまずいけないと思って。ポップでブラックで、なおかつ笑いを作る時はあの…いわゆる「シュールな笑い」っていうもの。ダジャレとかじゃない笑い、というか…面白さがファニーじゃなくてインタレスティングというか。計算がちゃんとされていて、理解は筋が通っている、みたいなものが好きなので。

― 何となく、分かりそうで…観てみるしかないですね(笑)

そうでしょうね(笑) たぶんそうだと思います(笑)

聞き手・文 塚本恵理子

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