フライヤーセレクション2017 結果発表

 2014年から毎年、その年に宮城で行われた舞台公演のフライヤーを見返して一年を振り返りつつ、お気に入りのものをお選び頂き投票を行っております。仙台演劇カレンダーフライヤーセレクションは今回で4回目となりました。ご投稿いただいた皆様、記事をお読みいただいた皆様、フライヤーを見返してくださった皆様、ありがとうございました!
 今年は28名の皆様から、34枚のフライヤーに対してご投票を頂きました。総票数(☆の数)は318でした。
 年々、本当にわずかずつですがより多くの皆様にご投票頂けております。ありがとうございます!次回は、次回も、ぜひぜひご参加くださいませ。

 それでは、投票結果の順位と、お寄せいただいたコメントの発表です。まずは9位から。同率9位が二つあります。

【第9位】
屋根裏ハイツ4F
『とおくはちかい』仙台公演

経験した出来事を敢えて言わない、何となく感じ取ってはいるが、敢えて深くは聞き出さない、人が生きている日常では有り得る情景。それを生活の身近にある蛇口からこぼれ落ちる水に例えたのか?と思わせてくれる1枚。

シンプルで繊細なデザイン。きっと舞台も繊細で素敵なんだろうなと思わせる。

屋根裏ハイツのフライヤーはいつも写真を印象的に用いています。宣伝美術は渡邉時生さん。

【第9位】
A Ladybird Theater Company第14回公演
『君、死にたまふことなかれ~幕末刃風伝・雪の章~』

また観たいです!続編お願いいたします。

『露と消えても』に続く「幕末刃風伝」もの二作目。『露と消えても』の舞台写真をあしらったフライヤーです。

【第8位】
無国籍#19
『物騒な踊り場』

アジビラか立て看かなにかのようなタイトルの文字のインパクトとバランスがよいです。裏面に文字が渦をくるりと巻いているのも素敵です。

インパクトがある

前作『加賀山家のフムス』も、ある種のインパクトでフライヤーセレクション2014の上位に食い込んできていました。が、こちらはより洗練された印象です。

【第7位】
第二回いしのまき演劇祭

oyasmarさんのイラスト。やさしく、心に染み入るような、そんなイラスト。とても大好きなのです!まだいしのまき演劇祭にはお邪魔したことがないので、次回は是非に!と思っております。

チラシの絵がかわいい。おしゃれ。

演劇祭のフライヤーとしては初の入賞です。メインビジュアル制作はoyasmurさん。東京や仙台からも参加があり、年々盛り上がっているご様子です。

【第6位】
コメディアス第3回本公演
『KEY LOCK』

毎年、コメディアスさんのフライヤーデザインは素敵だなー、って思っていました。今年もデザインが好みだったので、一押しさせて頂きたい!!と投票します。

紙の固さ、質感、イラスト、視覚的なテクスチャー・・・。捨てられません。

宣伝美術は三澤一弥さん、イラストは加藤幹子さん。コメディアスのフライヤーのいつものお二人です。お二人とも当フライヤーセレクションで入賞、受賞歴のある、常連です。

【第5位】
庭劇団ペニノ
『ダークマスター』仙台公演

見た瞬間にゾクッとする。描かれた大きな目がこちらを覗き込んでるような怖さ。でも、その向こうを見たいと興味をそそられてしまう。

パッと目に飛び込んできてイメージも伝わるデザイン、紙質も素敵だった気がします。

ペニノ初の仙台公演。宣伝美術は甲賀雅章さん。boxes Inc.が招聘しての仙台公演でした。

【第4位】
ロロVol.13
『BGM』仙台公演【せんだい卸町アートマルシェ2017参加作品】

ポップな色合い、他のチラシではあまり見ないサイズ感、ビジュアル全体が魅力的だと感じました。ジャンルへの興味の有無関係なしに、目を惹くことは、フライヤーとしての役割をしっかり担えていると思います。その分裏面の情報が少し過密とも感じましたが、とても素敵なフライヤーだと思いました。

キャッチーな色使い、CDケースのサイズなど、目を引きやすく、手に取りやすくて素敵です。畳んであるのを開いたときの広がりも面白いです。

過去に『LOVE02』で仙台公演がありました、ロロ。宣伝イラストは南田真吾さん、デザインは佐々木俊さん+郡司龍彦さん。2017年に初開催の、せんだい卸町アートマルシェへ参加しての仙台公演でした。

【第3位】
劇団短距離男道ミサイル20発目
『母さん、たぶん俺ら、人間失格だわ~キャンピングカーで巡る真冬の東北十五+α都市挨拶周りツアー いいか、お前ら事故るなよ、ぜったい事故るなよ!!編~』

顔写真がどんどん崩れていく(似てるような似てないような)のが、空想と現実をまぜこぜにした雰囲気を醸し出していく。何より説明文が笑える!

くどい情報量だが、モノトーンを基調にした色合いでスタイリッシュに見えるのがニクい。

イラストはあらすけさん、宣伝美術は三澤一弥さん。劇団短距離男道ミサイルのフライヤーの、いつものお二人です。

【第2位】
劇団短距離男道ミサイル23発目裸の古典シリーズ#4
『走れタカシ ~僕が福島まで走った理由(わけ)~』

毎度おなじみ、あらすけさん。足の裏が飛び出さんばかり!!!本当にいつも楽しませていただいています。前々作の人間失格のフライヤーは、モノクロでそちらも素敵でした。ミサイルさんの作品に負けないイラスト、また楽しみにしています。

フライヤーの大きさとイラストのインパクトにまず笑った。そして、Suica残高もなかった、という言葉!気に入りすぎて、公演終わってからもしばらく部屋に貼っていた。

2位も劇団短距離男道ミサイルです!イラストはあらすけさん、宣伝美術は三澤一弥さん。上位に一気に2作。

【第1位】
鳥屋三角フラスコ
『台風いつか』

全体のふんわりとしたデザインの中、裏面の目の存在感が、印象をキリッとしめているように思えました。あらすじ、日程等の文字情報もバランス良く配置されていて、選んだ中では1番読みやすい&見やすいフライヤーでした。

軽やかでフェミニン。おじさんが描いてあるのに。

かわいい!!!

第一位は、中堅の二団体がタッグを組んでの公演、『台風いつか』です!チラシは加藤綾子さん(デザイン工房ねむの木)。おめでとうございます!