演劇企画集団LondonPANDA主宰 大河原準介 インタビュー 1/4

演劇企画集団London PANDAは2007年に東京で旗揚げし、今年から仙台に拠点を移しました。再出発公演『おふとんのなか』を12月に控えながら、月に1回東京からプロの講師を招いて行うワークショップ『舞台の入口』を10月からスタートさせています。現在どんな思いで活動しているのか/今後どのように展開していくのか、LondonPANDAの舞台の雰囲気や、今作『おふとんのなか』のみどころを、主宰の大河原さんにお話しいただきました。その様子を4回に渡ってお届けします。

【1】東京で演劇を始め、そして仙台へ

地方でもどこでも、世界に通用する演劇が作れるとは思っているので。宮城だったら作れないっていうのは絶対嘘で。作ればいいだけじゃないの?っていう気持ちひとつで帰ってきた。

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― 大河原さんは仙台出身ですが、東京にはいつから行かれたのですか?

イッセー尾形さんの一人芝居をVHSで観たのが高校3年生の時なんですけど。そこから演劇やりたいと思っていて、早稲田の文学部に行きたくて、でも勉強が嫌いで落ちて。一浪して二浪が決まった時に、仙台で二浪しても同じことになると思って、とにかく東京に出たんです。そしたら、吉本の芸人さんと知り合ってコンビを組んで。

― え?(笑)

ルミネtheよしもとで漫才をするっていう(笑)僕1回だけかと思ってたら、次どんなネタやる?って言われてずるずると(笑) で、12月に解散して。東京に出たはいいけれどもお笑いしかやってないし、早稲田なんか入れるわけないし、どうしようって時にうちの姉が紹介してくれたのが桐朋(桐朋学園芸術短期大学)で。演劇科があって面白そうだよ、学科試験ないよって情報をくれて、ああ学科ないなら受けてみようっていって受験したら合格して。演技経験ゼロのまま俳優養成の大学に行ったんです。

― 桐朋の演劇学科を卒業して、その後はしばらく東京で活動していたんですよね?

そうですね、短大卒業してさらに2年、専攻科というのも合わせて4年間大学に行って。その後G.comという演劇ユニットで演出助手を1年半やっていて、いろんな人や劇団と知り合ったり、小劇場の演劇の作り方みたいなのを一通り学ばせてもらったりしました。
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2007年にロンパン旗揚げしてそこからずっと東京でやってたんですけど。当時の王子小劇場(現 花まる学習会王子小劇場)の芸術監督だった玉山悟さんに「うちでいかがですか」って言われて、2010年に王子でやったのが『おふとんのなか』。それで、佐藤佐吉の最優秀演出賞を頂いて、そのとき29歳で、やっぱり30手前でそれを取れたっていうのが自分の中では「あ、もう少し演劇続けていいのかな」というきっかけになったというか。

そのあと震災があって、そこからちょっと、サラリーマンでもあったので、仕事に集中する期間を挟んだんですけど、約8年間ほど、東京でやってました。

― 会社員をしながらだったんですね。

会社員というか、イベントのプランニングディレクターをやっていて。企画書いたりとか進行ディレクターをやったりとか。
2014年に東京離れることを決めて、今年2016年から仙台です。

― 地元仙台に戻って来ることにしたのはどういうきっかけだったのですか?

んー…まぁ、包み隠さずいつも言ってることなんですけど、結婚がきっかけで。うちのお嫁さんが東京に住みたくないっていう智恵子抄ばりのことを(笑)
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― 東京に住みたくない(笑)

そう…で、どこに住むって言ったときに、まぁ僕が仙台出身で、うちのお嫁さんも宮城出身だったんで、仙台でいいんじゃない?って。
受賞歴はあれど動員数がそこまで伸びてもいなくて、東京っていう、生活することにすら必死にならないといけない環境の中で創作するということに結構疲れ果てていたので。で、ちょっと違ったアプローチでもっかい勝負仕掛けたいな、と思ったときに…まぁ創作する環境が整っている、というか応援してくれる人が多い地元でやろうかなと。地方でもどこでも、世界に通用する演劇が作れるとは思っているので。宮城だったら作れないっていうのは絶対嘘で。作ればいいだけじゃないの?っていう気持ちひとつで帰ってきた、というのはあります。
まぁ…帰ってきて愕然としたこともいくつかあったけど(笑)

― 愕然としたことというのは?

うーん…いわゆる劇都仙台と呼ばれていて、10-BOXを始め、環境は整っているけれども、やっぱり演劇の認知度、仙台に劇団があるっていうことがまず知られていない。

― そうですねぇ。

現時点での演劇っていうものが、社会に対してあんまりアプローチが成功していないというか、小劇場っていう文化がちょっと薄れている、っていうのはびっくりして。仙台には30くらい劇団ありますよって言ったら、そんなに?!って言われて…そっかー今そこか―みたいな。

聞き手・文 塚本恵理子

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