杜の都の演劇祭2017制作発表速報

杜の都の演劇祭の、制作発表に参加してきました。会場はau SENDAI。洒落た雰囲気で大きなスクリーンを背負っての開始でした。今年は杜の都の演劇祭十年目。盛り沢山な上に、色々新しい試みもある様子です。
今年の主催演目は、オリジナル4本、エクスチェンジとコラボレーションが各1本の、計6演目とのことです。
簡単ではありますが、まずは第一報として、主催6演目を紹介します。

まず、オリジナルプログラムAは、プログラムディレクターがI.Q150の丹野久美子で、井上ひさしの『モッキンポット師の三度笠』。会場が森のパルク(藤崎地下)。
丹野久美子による井上ひさし作品は杜劇祭常連で、安心の大型演目となりそうです。

オリジナルプログラムBは、プログラムディレクターが丸福ボンバーズの横山真で、平田オリザの『演劇入門』。会場が和醸良酒○たけ(大町)。
昨年の同祭フリンジプログラムで、なんとハウツー本を上演して話題をさらい、今年はオリジナルプログラムへ昇格。初の快挙で注目の演目です。

オリジナルプログラムCは、プログラムディレクターがロロの三浦直之で、伊坂幸太郎の『透明ポーラーベア』。会場がパンプルムゥス仙台店。
伊坂作品の上演はずっと事務局の望みだったそうで、プログラムディレクターに『BGM』仙台公演(せんだい卸町アートマルシェ参加)の記憶も新しいロロの三浦氏(宮城出身)を起用。仙台の俳優、加藤隆(劇団 短距離男道ミサイル)との製作も注目です。

オリジナルプログラムDは、プログラムディレクターが伊藤み弥で、サンテグジュペリの『星の王子さま』。会場がコクトー(仙台駅東口)。
最初の杜劇祭で上演された作品の、十年を経ての再演。俳優、原西忠佑の久々の復帰も注目です。

エクスチェンジプログラムは、沖縄から当山彰一(劇艶おとな団)による作品がやってきます。文は太宰治『地図』。会場はラブミー牧場(立町)。
三線の生演奏もあるリーディングライブとのこと。普段から沖縄料理も提供しているという会場とのマッチングも注目です。

最後に、今回が初の試みであるコラボレーションプログラムは、大人のプレミアムマガジン「Kappo」と杜の都の演劇祭の協働で、火坂雅志の小説『臥竜の天』を上演。プログラムディレクターには澤野正樹(劇団短距離男道ミサイル)を起用して、今年が生誕450年にあたる伊達政宗公を取り上げます。
【11/8追記】
コラボレーションプログラムの出演者が発表になりました。なんと柿喰う客から玉置玲央が参加。せんだい卸町アートマルシェでの一人芝居『いまさらキスシーン』から半年とおかず仙台で出演です。

仙台の冬の定番として定着した感のある杜の都の演劇祭、上記6演目に加えてフリンジプログラム(公募参加作品)が10演目あるとのこと。今後も続報を上げていきたいと思います。

※初出時、玉置玲央さまのお名前の表記を誤っておりました。お詫びとともに訂正いたします。

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