投稿者「本儀拓」のアーカイブ

本儀拓 について

宮城県仙台市で舞台音響、音響効果をやっています。 キーウィ サウンドワークス( https://kiwisoundworks.com )代表。 本を読んだりお茶を飲んだりお酒を飲んだりするのが好きです。

米山陸さん<若手に聴く>

2000年生の23歳
俳優
劇団 東北えびす所属、劇団ざくろう所属

北海道芸術高等学校仙台校を卒業後の2019年に一度東京に出て声優をなさって、2021年の秋に仙台にお戻りになって、アルバイトをしながら舞台俳優をしておられます。
2024年4月にお話を伺いました。

最近、周りに天才が多いな、てすごく思っていて。他の若手の舞台を観たりしても、この人うまいな、て思ったり。悔しいなって思ったりすることが増えて。それは、演技ということに向き合ってるからかもですけど。同じ劇団ざくろうの、高校の2歳下の後輩の田川遥とか、去年演劇ユニット石川組で共演もしましたけど。考え方に演劇人としての重みがあるというか、演技に対する向き合い方とかシンプルに尊敬するし、考え方とか、勉強になるなって。向こうもそう思ってるかもですけど。うまいなって。その人への悔しさをバネに頑張ろうと思える人が近くにいて、嬉しいなって思うんです。若手がこれだけ活躍してて、天才がいっぱいいて、いい影響を与えてくれるような人が多いと、俺も嬉しいし、頑張ろうって思えます。そういうありがたい環境にいるなと思います。まあ、遥とは、あんまりそういう話はしなくて。 仲は良いんですけど、彼があまり喋るタイプでないこともあって、あまりそういうことは喋らない(笑)

周囲からはお勧めいただくものの、自分でYouTubeとかTiktokとかはできないでいます。機械とかが苦手で。その点、渡邉悠生(無所属)先輩はすごいなと思っています。高校の一個上の先輩で、2021年に仙台に戻ってきた年に出演作を観て、体捌きで泣きました。悔しいくらいうまい。尊敬していますし、すごく影響を受けました。常々言っているんですけれど、尊敬する俳優は、佐藤健と渡邉悠生です。

コンプレックスをすごく抱えています。他人に比べて自分が劣っている、と思います。周りの皆さんには、そうでもない、と言っていただけて、それはそれで皆さんには真実なのだと思うんですけれど。

自分の演劇史みたいなものを考えた時に、自分は東京に挑戦して、挫けた人間だと思っていて。もともと声優になりたくて、北芸に行って、東京に行って事務所に所属しまして。とんとんとステップアップはして半プロにはなったけれど、オーディションに勝てなくて。それですごくダメージを受けました。後輩や同期がどんどんオーディションに受かったりしていって。あと、対人関係ですごくショックな、自分が声優をやらなければこんな結末にはならなかったのでは、ということもあったりして、自分の選択を恨むようにもなってしまって。当時は、一つ一つの選択が雑でもあった、と思います。
その後、声優をやめて、半年くらいただただバイトをしていました。両親は帰ってこないか、と言ってくれて。その時に、でも、そうだ、北芸の講師に渡部ギュウ(東北えびす)さんという人がいたな、と思い出しまして。あ、これが演劇の楽しさなんだ! と一番最初に思ったのが、ギュウさんの授業だったな、と。で、両親には、1,2年くらい仙台にいていいか、と言って、仙台にきて。
当時は、舞台俳優は性に合わないかなーとか思っていて。向いていないと思って。やはり声優がやりたくて。でもそんなときに、ギュウさんから、ちょっと舞台出てくれないかと言われて。そこからいろいろ紹介してもらったり、いろんなことをしていただいて。
自分の舞台演劇歴ってだから、同年代と比べて浅いなーと思っています。例えば悠生先輩や遥はずっと舞台に関わっているけど、自分は2021年の秋ぐらいからで。

―― 2019年の『ナイゲン』(劇都・仙台演劇祭(仮)プレイベント メインステージ「ナイゲン」)とかにはでも、出ておられました?

出ていました。あれが二本目とかです。一番初めは劇団ざくろう『みちのりのまじわり』で。ただ、やはりそこから2年あいているので。ざくろうも若手でやっていますし、そこもコンプレックスを感じています。
自分、天狗になる方で、褒められるとパフォーマンス悪くなるんですよ。不安や緊張を持っていた方がバネにしていけて。自分をネガティブに見ていると、人のいいところが見える、みたいなこともありますし。

―― 今は何の稽古をしていますか?

今は、劇団 東北えびすの週に1,2回の通常稽古と、今月末の発表に向けての稽古、東北えびすの演劇クラブの稽古をしています。ギュウさん絡みが多いですね。
劇団ざくろうは定期稽古は無くて、そちらは、ざくろうの本公演に向けて、月1,2回くらいはミーティングをオンラインで進めています。
稽古は、大変でもあるし楽しくもあるし。ストイックにがんばっていきたいです。一日のうちで、稽古に使える短い時間のことを考えると、確認だけに終わるともったいない。常に稽古には、成長するチャンス、気づきの機会と思って望んでいます。発見をしたいです。楽しいですね。
今は、バイトと、その稽古の二足のわらじです。

―― 声優から舞台俳優へ転身したのはいつでしたか?

舞台俳優として頑張っていこうと思ったのは、『組曲虐殺』(2023年9月 渡部ギュウプロデュース公演)の後、なので、最近です。それまでは、心のどこかで、まだ声優をやっていたいと思っていたところがあって。俳優をやっているのは、声優になるためのステップ、と自分に言い聞かせていたところがありました。今にして思えば本当に失礼な話ですけれど。でも最近は、俳優として頑張っていきたいなと思っています。

―― 『組曲虐殺』の、どんな経験がご自身をそう変えましたか?

『組曲虐殺』は、自分が戯曲を持ち込んで、これをやらせてほしい、と言ったのが発端の舞台でした。今の自分たちは、「不盛」の時代、盛り上がらない、不幸の時代で頑張ってるんじゃないか、と思っていて。でももっとやれることがあるはず、と。そんな時に、この作品が、登場する小林多喜二が、良いな、やりたいな、と持ち込みました。
若手育成の意識もきっとあってお任せいただいた制作と、俳優を兼任しましたが、九割がた地獄でしたね。負担が大きすぎて(笑)。自分の企画なのに、自分に知識が無くて何もできないし手も出せないし。周りにもすごく負担をかけてしまって。衣装とか歌とか。
でも、最後の公演地の山形の川西町で、自分の歌のソロのシーンでお一人からだけ、拍手をもらえて。自分だけのシーンで。それまでアンケートではボロボロだったんですけれど、それで報われたような気がして。それから、終演後のロビーで、先輩の大人たちが、何も言わずにただただ拍手をしてくれて。すごい泣きました。打ち上げでは、演出のギュウさんから、「陸、俳優で稼ぐのは、ほんとに大変だぞ」と言ってもらって。それって、自分も俳優で稼いでいく人なんだと認めてもらえたってことかな、と思いました。
完全に舞台俳優にと舵を切ったのは、そういうことがあってでした。まあ、作品の創作については、ちょっとリベンジしたい気持ちはあったりするんですけれども。

苦しいから逃げるっていうのは、できることならそうしたいかもしれないけれども。このあいだ、劇団の助成金申請を初めてやってみたんですけど、ものすごく面倒で。あと、劇場費とか初めて自分でちゃんと見たな、とか。よこまこ(横山真 劇団ざくろう)さんは当然わかっていることも自分にはわからなくて、苦しい、とか。でも、これから頑張っていくのは俺たち若手なので。表現したい表現したいって思いはあるので、チャンスがあるなら勉強していきたいな、と。

―― 意欲的ですね。

意欲はあるけど自信はないから。挫けながらやっていければと。

―― タフですね。

タフなのかな……。

―― 「挫けながらやっていこう」、と思える人はだいぶレアなのではないかと……。

タフかな……。声優やめた時の、本当に挫けた気持ちと比べれば……自分にはこれしかない、と思っていたものを……

―― 挫折を知っている、ということの強みと言えるかもしれませんね。

多分それはほんとに、唯一自分について確信をもって言えると思います。挫折を知っているというのは。今、宮城の若手の多くは東京に行って夢を叶えたい、と思うと思うのですけれど、自分もそうでしたし。それができなかった人、それができなくて、自分と同じように、挫けた人がいた時に、自分がもうそういう経験をしているから、その人にかける言葉を探して行きたい、と思って。
人のためにやりたい、というのが変わらないことで。昔から目立つのは好きで。人と違うことをするのが好きで、昔は自分のことを天才だと思っていたので。自信満々で。
今は、もっと人に対して向き合ったりしたい。後輩も先輩も好きだし。人のためになんかやっていきたい、と思います。

―― 周囲にすごい人がたくさんいる、と伺いましたけれど、今の環境で、困っていることはありますか? ご不満とか。

今、仙台で演劇を頑張っていこうとする中では、自分は不幸の時代の中にいるじゃないか、と思っていまして。
ギュウさんとかから昔の仙台演劇の盛況を聴いていると、今、夢と行動力を持って動いている自分たちは、それが叶えられない不幸の時代にいるんじゃないか、と思います。バカで演劇をやれない、というか。お客さんの数とか、お金と密接に紐づけてしまうとか、そういうのリスクであって、楽しさの本質じゃないのではないかと。楽しい以外の感情がどうしても浮かんでしまう。

今は、YouTubeやゲームや、いろんな娯楽があって、個々人それぞれの需要というのが大事で。そうした、演劇離れしている人たちに、演劇の楽しさとか、演劇にしかないものを伝えるのがすごくたいへんだなと。自分は演劇で頑張っていきたいと思っていますけれど。プレイする側の面白さではカラオケに勝ちたいし。YouTubeで米津玄師聴いてた方が感動するんじゃないかとか思ったりもしますけれど。相手は無料だし、とか。
でも、そこに向き合っていくのが俺ら若手かなと。この時代ならではの演劇の面白さ、この時代だからこその、仙台の演劇の需要を、まだ若手に数えられているうちに見つけていきたいです。そして、後輩にはもっとやりやすい環境でやってほしいです。
なので、自分には、シンプルな不満というのは、そんなにないです。無我夢中で頑張っていて、楽しいもつらいも受け止めて吸収しているんですけど。
時代的には、昔話をされればされるほど、つらいことが多くて。昔話自体は好きなんですけど、今と比べてしまうと、じゃ今なんのためにやればいいのか、なんのために頑張るのか、と思ってしまって。後輩にはそう思わせたくない。そのための環境を作ってゆきたいです。

―― ギュウさん(1964年生)をはじめ、上の世代の方々と接する機会も多いのでしょうけれど、例えばバブルのころとかと比べるとどうしても、というのはありますよね。

本当に。今の国の状況を見ても、絶対に戻ることはないので。バブルがはじけて以降は、基本的にはずっと景気は下落して、貧しくなっている、そのなかでやる、ていう。自分は、そこに向き合ってどうできるんだろう、というのを、考えて、作っていかなければならないなと思っています。まあ、僕は、後輩のため、後続のため、ですね。自分は、楽しくやっているから、良いんですけど。

―― 渡邉悠生さんのことといい、渡部ギュウさんのことといい、人の言葉をしっかりご自身のうちに受け止めておられますね。

そうかもしれないですね。自分が、いろいろと足りない人間だからかもしれません。社会性とか? 挫けそうなときに、先輩から投げかけてもらった言葉をしっかり覚えています。
そこにもやはり自分のコンプレックスが関係しているように思います。へたさや足りないものが見えてしまって、ばかになれない。だからこそ、人の言葉をしっかり受ける、という。

―― 今後のご予定を伺ってよろしいでしょうか。

今月末に、東北えびすの顔見世興行がありまして、7月にも一本同じく演劇クラブの舞台に出演の予定があります。
秋には、劇団 東北えびすの第一回の本公演『僕たちの好きだった革命』がひかえていまして、その後、年内の予定で、脚本の書き下ろしの予定もあります。

―― 戯曲をお書きにもなるのですね。
―― では、今後なさっていきたいこと、展望や野望についてはいかがですか?

なにから言うといいかな……多すぎて……(笑)
まず、ギュウさんの芝居を受け継ぎたいです。演劇観というか。それを軸に頑張っているところもあります。
あとは、脚本の延長でというか、歌を作ったりもしてみたいと思っています。この人のことを歌にしたいな、と思うことは結構あって。もうちょっとマルチに活動していきたいです。
東京じゃなくて仙台でやっていきたいな、と思っています。仙台のほうが面白いなって。仙台の人として頑張っていきたいかな。いろんなことで。後輩のために、色んな人のために。動いていきたいです。
人として強くなりつつ、人の弱さを表現していきたい、というのを大事に抱えていて。人間の英雄的なところばっかり表現してもどうかと思うんです。自分の自信のなさやコンプレックス、その表現で救われるひとを大事にしたい。人の弱さに向き合っていたい、と思います。

―― 挫けること、挫折、蹉跌を経験として持っている方ならでは、と言えるかもしれませんね。

優しい人になりたいって。厳しくすることこそが優しい、というときもありますし、優しさって何だろうな、とも思いますけれども。自問するのは、エゴとして、優しい人になりたいというのは、それって優しくないのでは、と。それで救われるのは自分じゃないか、と思ったりもしまして。ひとのために、優しさの正体については、研究していきたいです。変な話ですけれど。

―― 今、気になる若手、というとどんな方がおられますか?

まず、僕の仙台の推し女優のお二人ですね。
秋田谷妃夏(尚絅学院大学演劇サークル 尚劇団、 劇団 東北えびす)さん。ご自身の抱えているものや、自信のなさ。それに、かわいいとクールの共存しているところが素敵です。あと、演技の覚悟のありかたが、見てて好きだな、と。
もうお一人が、千石すみれ(三桜OG劇団ブルーマー)さんです。ざくろうに出演しておられたのを拝見したのですが、この人には絶対役者として勝てない、と。演技の深さ、うまさ、すごすぎて悔しいくらい。レベルが違う、と思いました。大先輩の舞台を観ているみたいで。
あと、渡邉悠生先輩もですね。映像、撮影の方に舵を切っておられて、今はあまり直接活動分野が重なってはいないんですけれど、応援し合っている、のではないかなと(笑) 舞台俳優でもあって、撮影にも挑戦しておられて、新しいんじゃないかなと。

―― 大変参考になりました。
今日は、興味深いお話をどうもありがとうございました。

ありがとうございました。

聞き手 本儀拓(仙台演劇カレンダー)

<200-400字程度のプロフィール>
X(Twitter) @RikuYoneyama


大村もも香さん<若手に聴く>

2002年生、現在21歳の大学四年生
宮城県内で演劇活動を行うU-25の学生・若手に向けたプロデュース公演企画団体「ひのき舞台」のメンバー。
フリーランスの俳優として、ここ一年で6作品、すべて別の団体に、出演や企画をしておられます。
ハイペースかつカラフルな活動の原動力や、今現在の活動と、これからについて、2024年4月に伺いました。
―― 昨年はご出演ラッシュでいらしたのでは。今現在はどんなことをなさっていますか?

今は、動き始めている段階のものが一本あります。あと、幼稚園や小学校低学年向けの演目を作ろうとする企画があって、その若手枠として参加しています。
それに、「ひのき舞台」が動き出しているのと、あとは、MCのお仕事で決まっているものはあります。

―― 結構な量ですね。裏方だったら、食べていくことを考え始めるレベル……いやそれには足りないか……

役者は……稼げないので……。就活と並行しながらです。

―― 就職活動をしておられるんですね。

かたちとして……

―― かたちとして?! ……ダミーなのですか?

ダミーというか、心の持ち方として。僕の「真剣」って、のめり込みすぎてしまうので。卒論と就職活動と演劇活動を同時には無理だ、と。なので、一人でやろうとしないで、大学のキャリア支援課の人とかを頼って。
自分の活動の中心に、演劇があって。条件がぴったり合うやつじゃないと就職しないって決めて、無かったらフリーターですね。フリーターでもいい、て思うことで、自分の心の余裕をあける、という。今はずっと仙台で活動しようと思っていますけれど、お金をためて新国立の養成所とかもいいのかなあ、とかいろいろ考えていて。

―― 講師陣も充実していますし、国立という安心感もありますしね。

狭き門ではあると思うんですけど。いろいろ計算していろいろ調べて。東京で住んでいくお金まで貯めようと思うと大変なので、ある程度学費を賄えるくらいとか貯めて、貯まってから考えよう、とか。どうしても、親に頼ってばっかりじゃいられない、というのもあるので。

―― 立派な心掛けですね。

それを貯めるための、就職、みたいな(笑)

―― すごい……。演劇を生活の中心にすると決めて、就職もそれを見据えて、さらにいろいろ考えている、というのは、かなりしっかりしている、かつ、演劇がお好きなんだな、という印象を強く受けました。新国立に行っても、戻ってきて、学んだことを宮城に還元してほしい。とは思いつつ、宮城でなかなか俳優が食っていけない、という面については、私たちにも責任がありますし、なかなか言いづらくもあるのですけれども……。

ちゃんと学べたり食べれる環境が宮城にあるっていうのも大事なことで。あと、宮城といえばこれ、という劇団がまだない、とかも。
僕らが大人になるくらいにそれができないと、大変なことになるな、と。なのでもう、受動的じゃいられないな、という。
先日の10-BOXの利用者説明会でも、知らないことばっかりで僕らも。僕らからしたら、キッチンが使えないとか、「あそうなんだ」、くらいの。僕ら(2002年生)の時はもう、コロナでしたから。衛生意識が。ごはんもみんなバラバラに食べる、みたいな。まかないとかやってたんだー、ていう。ナイトパスとかも、どう使うんだろう、とか言ってる間に廃止、みたいな。

―― それはちょっと、問題ですね。

大学団体とかも、継承されているものが、無い、みたいな。だからもう、廃部の危機、みたいなのもあるので。ひのき舞台では、今、みんなの悩みとかを集めて、仙台の先輩方とか技術を持っている人とかと繋げよう、という意識があります。
今、若手に働きかけている人、というと、小濱さん(小濱昭博 劇団 短距離男道ミサイル、チェルノゼム、週末演劇ひろば)とか、鰯さん(真田鰯 劇団檸檬スパイ)とか、しか聴こえてこなくて。なら、他の演劇人とかとも出会ってもらって、いろんな技術や価値観があるんだっていうのを提示するのが大事なのかなと。演劇で食っていっている人もいれば、別で仕事をしながらやっている人もいて、とか。様々な価値観ややり方があることとか、仙台が昔どうだったとか、ちゃんと知る機会がないと、若手が離れていくのも仕方がないかなと。

―― それは、僕(1981年生42歳)らくらいの一回り二回りの上の年代の人々がなんとかするべきことな面もあって、申し訳ない限りです。遅ればせながら、うちは小さなメディアではありますが、やっていこうと思います。よろしくお願いいたします。

ぜひぜひ。
仙台でこれっていう団体を聞かなくて。いろいろあるのはいいことだと思うんですけれど。
僕も、高校卒業したらSENDAI座☆プロジェクト(2007年発足、2020年解散)に入る、とか思っていたんですけれど、卒業のタイミングでなくなってしまって。他所へ行くよりは、もうフリーでやっていこうと。大学四年間は、フリーでやっていこうと決めまして。フリーはいろんな劇団に客演でいけるのが強みだと思っていて。あと、いろんな団体の人と、団体としてではなく個人として会話ができる、というのも、やってみたらすごく強みだなと。

―― その年齢でそれに気づいて自覚的にやっているというのはとてもすごいですね。

いろんな団体さんと、分け隔てなく接して、いろんなお話を伺えるという。

―― 僕も、フリーの裏方をやっていなかったら、仙台演劇カレンダーをやれるとは、思わなかったかもしれません。

そんな強みもありますし、いろんな劇団さんに出てみよう、オーディションはなんでも受けよう、みたいな。

―― その決意が、このとてもカラフルな出演歴のもとになっているのですね。

そうですそうです。フリーになるなら、と。あと、あんまり団体の中で競い合う、というのが好きでなくて。あわあわしてしまって。団体内でキャストが選ばれる、みたいなのが苦手で。いろんなところに気を使ってしまって。高校で選抜メンバーとかでやるとき、生徒会長をやったりしていたりもしたので、選ばれなかった側の話を聞く機会とかもたくさんあって。あんまり人が多いのは大変だなと。

広報活動のためにも、と、こまめに自撮りをなさるのだそうです
―― 演劇をなさるようになったきっかけは何でしたか?

そもそもは声優志望だったので、高校は声優も目指せて大学進学もできそうなところを選びました。高校のコースが、声優系か、舞台俳優系かで分かれていたのですが、非常に悩みました。容姿に自信もなくて。高校一年のコースを決める頃に、戸石みつる先生の勧めで、エル・パーク仙台にSENDAI座☆プロジェクト「十二人の怒れる男』(2018年)を観に行きまして、「これはやばい! あれやりたい!」となりまして。それが、舞台俳優志望に変わったきっかけでした。もともとミステリとか、『相棒』とか好きなタイプで。「あの熱量を、お芝居でやりたい」、と。

―― それで高校では舞台の方のコースに。

そうでした。
その後、『ナイゲン』(劇都・仙台演劇祭(仮)プレイベント メインステージ「ナイゲン」)に、高校一年生の最後の頃に、仲間でみんなで参加してみよう、と。高校の僕の代が、すごいやる気のある人が多くて。みんなで「やろう!」と決めて。学内の発表とかも直前にもあったのですけれど。
出演者の半分くらいは知らない方々だったのですけれど、その時共演した方々は、今も何人も演劇を続けています。米山陸(劇団ざくろう、劇団 東北えびす)さん、田川遥(劇団ざくろう、演劇ユニット石川組)さん、山田優輝(劇団ざくろう、丸福ボンバーズ)さんとか。

―― 高校生の時には、他には学外への出演は?

高校では、割と中でやっていたような感じが自分にはあります。他には『Play Kenji』のリモート版(2020年 高校生と創る演劇 リモート版創作・作品配信 PLAY KENJI『人や銀河や修羅や海胆は』)に出ました。コロナ禍で一度中止になった企画が、またやるというので参加したかったのですが、ちょうど受験とかぶってしまって。でもリモートでは出演できました。その、二つくらいです。

―― では、高校ではそんなには、ぐいぐい外に出る感じでもなく?

そうですね、高校が、歌やダンスやMCの発表会やステージの機会が多い学校で、2,3か月に一本くらいはステージに出ていました。

―― 今の活動のペースは、その時に培われたのかもしれませんね。

舞台が一本終わる前に、次の稽古が始まる、とかは、高校の時からそうでした。当たり前すぎて、がつがつやっているというイメージが自分にはなかったです。周りの方には、頑張ってるねとか、たくさん出てるねとかおっしゃっていただくのですが、自分としてはそんな意識は無くて。これくらいがあたりまえでした。むしろ、もっと何かないかな、くらいの。『ひのき舞台』も、それでやるようになった、という。

―― ものすごいですね。

「ひのき舞台」ではもともと出演希望でした。同年代の方々をあまり知らなくて、一緒にできるなら全然やりたい、くらいの気持ちでいたら、制作で! て(笑)

U-25向けプロデュース公演企画 ひのき舞台 Version:1『桜の園』仕込み中。
―― 高校から大学になると、より好きにできることが増える、と思うのですが、コロナ禍にぶつかっていますよね。今の若手の方々は共通して、「活動初期にお互いに知り合えない」、という難しさを抱えておられるんじゃないかなと。

僕らもそれをネックに感じていて。同年代は、いるけど、分からない、みたいな。ひのき舞台で大学演劇部にヒアリングしていくと、「他の演劇部との関わりが、とうほく学生演劇祭くらいしかない」「客演し合うとかの文化も途絶えている」とかの声が聴こえてきます。もともとひのき舞台では、僕とか戸田悠景とかが自分たちの人脈を生かして若手を支援していくのが良いのかと思っていたのですけれど、むしろ、大学団体同士の交流に力を入れていくといいのかと。本田椋(劇団 短距離男道ミサイル)さんから、昔やっていた東北電力の企画のこととかも聞きまして。

―― 仙台演劇カレンダーでも、大学団体同士とか、若手と若手団体とか、交流の企画は温めていました。ぜひご相談させてください。

ぜひぜひ。

―― 今後は、どんな活動を? ひとまずは仙台で就職して、活動を続けて、という感じでしょうか。

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予告 若手紹介のインタビューシリーズ、始めます!

新しい企画、若手紹介のインタビューシリーズを始めます。

交流の機会の減ったここ数年が、活動初期にあたった今の若手は、それ以前に活動の基礎を固められた世代よりも、難しい状態にあります。
支えるにも繋がるにも、まずは、どんな人がいるのか知ることから、始めるのが良さそうです。

なぜ今「若手」に?

若手とはつまり次世代です。先達としては、若手の活動は豊かであってほしいですし、苦境とあらば、手を差し伸べる必要があると感じています。今は苦境であり、手を差し伸べることができる、と感じたからです。

2020年2月からしばらくの間、主に新型コロナウィルス感染症のために、舞台の公演が行われない、または、なにかというと中止になる、という状況が続きました。生で観る舞台作品が、なんとなく、また否応なく、縁遠くなっていたように思われます。実に寂しい、残念なことです。が、最近は、そうした逆境にも対処対策が、大変な努力と、コストと、犠牲との上に、工夫され、徐々にまた、舞台作品が、安定して、上演されるようになってきました。ご関係の皆様に最大限の敬意を表します。手放しで喜んでだけいられる状況でもありませんが、まずは大変喜ばしいことです。

さて、そうした昨今、数年前までに比べて、やや見えづらくなりがちと思われますのが、新しい動き、中でも若手の活動です。上記に加え、人が集まることが少なかったため交流や相互認知の機会が少なく、特に活動開始記の滑り出しからもう一歩あたりが難しい、と感じます。今は、既存の演劇活動者や観劇者の世代と、若手の演劇活動者世代を繋ぎ、若手の演劇活動者世代同士の相互認知の一助にもなることが、活動の豊かさのために当サイトができることの一つである、と感じています。

上の世代が手を差し伸べて支えるにも、若手同士が手を取り合って活動を豊かにするにも、まずは知ることです。

当シリーズは、今の宮城の演劇の若手に、どんな人がいて、どんなことを考えて、どんなことをしているのか? を明らかにしてまいります。
舞台を観に行ったり一緒に作ったりするきっかけになりましたら、これに勝る喜びはありません。

現在鋭意準備中です。開始の暁には、どうぞよろしくお願いいたします。


停止のお詫びと再始動のお報せ

当サイトをご覧いただいている皆様へ

平素は格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。

お報せもなく停止していましたことへのお詫びと、再始動のご報告です。

当サイトでは、昨年秋ごろから、公演情報の更新がなされなくなっておりました。

ひとえに私の不徳の致すところです。誠に申し訳ありません。

仙台演劇カレンダーの設立時から、私個人の力の限界は意識しており、常に編集部でチームを組んでの活動を心がけていました。が、社会情勢の変化などから、編集部員に余力を提供していただくことが難しくなり、当初はじわじわと入れ替われていたメンバーも一人減り二人減りして、ここ数年は、なんとかしなくてはと思いながらも、ほぼ一人で管理と運営を行っていました。

そこへ、ここ2年程、新型コロナウィルスの流行に伴い、数多くの公演が、中止、あるいは延期、あるいは映像公開のみへの変更、になるという異常な事態と、それらに伴う多量の、ご公演に関わる皆様の心情を察するに余りあるご連絡を頂戴するにつけ、私が心情的に限界を迎え、仙台演劇カレンダーの活動に蓋をして、見ないようにしてしまっていました。

知ると知らざるとを問わずご迷惑をおかけしている皆様、不義理をしてしまっている皆様に、重ね重ね申し訳なく思っております。

さて、上記のような状況でしたが、このほど、せんだい演劇工房10-BOXに、編集協力を頂戴できることが決まりました。大変ありがたいことです。心機一転、と安易に謳えない、予断を許さない状況ではありますが、背中を押していただき、ともかくなんとか活動を再始動いたします。

仙台演劇カレンダーは、どこからお金の出るわけではない、無償の活動です。サーバースペースはキーウィサウンドワークス(私の本業です)のものを流用しており、ドメイン代は持ち出しです。私も含めた編集部員の、こういうものがあるとよい、必要だ、という思いによる労力と時間の提供と、公演情報をくださる皆様のご協力により成り立ってきました。

この度決まりましたせんだい演劇工房10-BOXの編集協力も、労力と時間の提供です。掲載、非掲載の判断等は、これまでと一切変わらず、内部のルールと話し合いによって行われます。これまで同様の更新と、前進の再始動を、大変嬉しく思いますとともに、皆様におかれましては、恐縮ではございますが、より一層のお力添えとご愛顧のほどを、何卒よろしくお願いいたします。

今後の展望といたしましては、

  • 今後頂戴する公演情報の掲載の再開
  • 更新停止していた期間に頂戴していた公演情報の掲載
  • 頂戴していた2021年の公演情報を掲載し次第、2021年のアーカイブの公開

を手始めに、再始動していきたいと考えております。

まずは、更新停止していた期間に公演情報を頂戴していた皆さまに、大変恐縮ではございますが、再度のご協力をお願いいたしまして、掲載作業に入りたいと考えております。何卒よろしくお願いいたします。

仙台演劇カレンダー 編集部代表 本儀拓

公演情報アーカイブに、フライヤー一覧復活

過去の公演情報アーカイブに、フライヤーがずらっと見られる一覧が復活しました。
ずっとお世話になっていたソフトが、昨年から当編集部の事情により使えなくなり、以降、各年のアーカイブページにはカレンダーがあるきり(今も下の方にはあります)になっていたのですが、それではやはりちょっと寂しい、と、このほど自前で当該機能を実現しました。

例)2019年の公演アーカイブページ(一部)

 

当編集部は、フライヤー画像は、お客様と作品をつなぐ第一歩になりうる、大切なものと考えています。眺めれば一目で作品や公園と結びつく、という意味でも、アーカイブには欠かせないものと思っています。このほど復活できたことを、本当にうれしく思っています。

2020年11月からの表示では、日付表示は従来よりもシンプルに。また、タイトルは必ず表示するようにして、ページ内検索等(お使いのブラウザの機能でどうぞ)でも探せるようにしました。また、大きな画面での閲覧では、トップページ等での表示よりも一回り小さい表示とし、一覧性が向上しました。
カレンダーのみの表示よりも、見知ったものを見つけるのが大幅に容易になりました。

広報、宣伝サイトであるだけではなく、地域の公演情報のアーカイブサイトとしての役割も担っていく所存です。

皆さま、今後とも何卒よろしくお願いいたします。


速報 SENDAI OROSHIMACHI Art Marche 2020 開催

速報 SENDAI OROSHIMACHI Art Marche 2020 開催

今年のテーマ『ここから生まれる物語』
今年のおろシェは、劇場鑑賞型の「シアタープログラム」と、お家で楽しむ「オンラインプログラム」の二本立て。
日程

シアタープログラム
2020年10月9日(金)〜11日(日)
※劇場鑑賞型のプログラムです。客席数を定数の50%以下に設定し、業種別ガイドラインを遵守して実施します。
※2020年9月20日(日)AM10:00 チケット一般発売開始

会場

せんだい演劇工房10-BOX全館、別館 能-BOX
〒984-0015 仙台市若林区卸町2丁目12-9

オンラインプログラム
お家で楽しむオンライン型のプログラムです。作品の配信の他、オンライン限定コンテンツも配信予定です。

日程
2020年10月16日(金)〜18日(日)
会場
オンライン
※2020年10月4日(日)AM10:00 チケット一般発売開始
詳細は http://oroche.me/

新規参加団体募集

ウッドデッキとオンライン上で作品を上演いただける団体の新規公募を開始。
公募締切 2020年9月7日(月)18:00

詳細は http://oroche.me

主催 せんだい卸町アートマルシェ実行委員会
共催 公益財団法人 仙台市市民文化事業団

※COVID-19 感染拡大の状況によってはイベントが縮小または中止となる可能性あり。

出演者決定!
おろシェ初!市民参加型作品
Oroche Presents 001 能-BOXギリシャ悲劇シリーズ

『オイディプス王』

作 ソポクレス
翻訳 井上優
演出 山本タカ(くちびるの会)
音楽監督 熊谷太輔

出演

飯沼由和(言言)
鈴木將顕
白鹿リオ
原西忠佑
本田椋(劇団 短距離男道ミサイル)
増田淳(A Ladybird Theater Company)
三品彩乃
武者匠(劇団 短距離男道ミサイル)

会期中の上演に加え、10月4日(日)に試演会(無料)を実施

Webサイト

http://oroche.me/

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Online_Butai への協力の取り組みとWeb版

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「画面の向こうから伝わる、舞台の鼓動を感じたい」

どうぞご覧ください。
(2020/5/12 本儀拓)


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「画面の向こうから伝わる、舞台の鼓動を感じたい」

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せんだい卸町アートマルシェ2018

せんだい卸町アートマルシェ2018 2018年10月11日(木)〜14日(日)

この秋、昨年の初回に続き二度目の「せんだい卸町アートマルシェ」(略称、おろシェ)が開催されます。せんだい演劇工房10-BOXを会場とした芸術祭で、様々な舞台芸術の演目のほか、写真展や、今年は酒屋さん、パンやさん等のブースも開かれるとのことです。

公式サイトには

おろシェは、「仙台市卸町を、全国からアートの集う芸術のまちに」をコンセプトに、演劇やダンスなど多彩な20以上の芸術作品が全国各地から集い、秋の卸町を彩ります。
また、会場内には約10店舗のブースを設置し、地元で人気の酒屋やパン屋をはじめ雑貨、写真館、栄養相談など、イベントを盛り上げ1日中「おろシェ」をお楽しみいただけるスペースを展開いたします。
世代問わず多くのお客様にお楽しみいただき、秋の卸町の新たなシンボルとして愛されるアートフェスティバルを目指します。

(改行 編集部)

とあり、演目は昨年以上にバリエーション豊かです。

「演劇、ダンス、喫茶でひといき。ここは美味しいアートのマルシェ!」

ラインナップは、大きくは、劇場であるbox-1や、box-2、10-BOXの別館 能-BOXで5つのカンパニーが参加する「カンパニーステージ」と、小空間box-3で上演される、少人数の作品に限定した、12演目の「コンビネーションステージ」があります。
他に、ウッドデッキ等で行われる「フィールドステージ」や、講演会などがあり、最終日はARCT主催の芋煮も開催されます。

※8/21 全ラインナップが発表されました!随時、公演情報として掲載してまいります。
※9/4 フライヤーの中面と裏面(↓)を掲載しました。

【COMPANY STAGE】-カンパニーステージ-

劇団 短距離男道ミサイル28発目
第一回 まさに奇祭!!シリーズ『おまえとおれ生誕感謝祭』~宇宙の中心で産声を上げた男たちの群像~
  [演劇]
テキスト 手代木正太郎、 演出 澤野正樹
10月11日(木)18:00-、12日(金)16:30-、20:00-、13日(土)11:00-
会場 box-1

まつもと市民芸術館プロデュース『或いは、テネシーワルツ』[演劇]
作 加藤直 串田和美、 演出 加藤直
10月14日(日)14:30-
会場 box-1

丸福ボンバーズ丸福ボンバーズ 第11回本公演
『さいごのなみだ~星影楼にまつわる噺 その弐~』
[演劇]
作・演出 福島三郎
10月11日(木)14:30-、20:00-、12日(金)14:30-
会場 box-2

dracom 『ソコナイ図』[演劇]
作・演出:筒井潤
10月13日(土)19:30-、14日(日)12:30-、
会場 box-2

山田うん(dance)× 太田惠資(vl.) 『ボレロ~秋風辞~』 [コンテンポラリーダンス]
能-BOX
10月11日(木)20:00-、12日(金)18:30-、13日(土)14:30-

【COMBINATION STAGE】-コンビネーションステージ-

江古田のガールズ『That’s 営業 -これから始まるシェ-』 [シャンソン][マジック]
構成 山崎洋平
10月11日(木)13:00-、18:30-
会場 box-3

柿喰う客『にんぎょひめ』[演劇]
原作 アンデルセン「人魚姫」、構成・演出 中屋敷法仁
10/ 11(木)13:00 14(日)11:00
会場 box-3

柿喰う客『いまさらキスシーン』[演劇]
作・演出 中屋敷法仁
10月12日(金)13:00-、 13日(土)18:00-
会場 box-3

くちびるの会『猛獣のくちづけ』[演劇]
作・演出 山本タカ
10月11日(木)18:30-、 12日(金)20:30-、 13日(土)13:00-
会場 box-3

佐々木すーじん×山下彩子『ヒト、ヒト、モノ』 [コンテンポラリーダンス]
10月13日(土)16:00-、 14日(日)15:00-
会場 box-3

渋谷裕子『針が飛ぶ』 [コンテンポラリーダンス]
10月11日(木)16:30-、 13日(土)13:00-、 14日(日)11:00-
会場 box-3

清水宏『清水宏の空飛ぶスタンダップコメディ~世界を笑わせろ』 [スタンダップコメディ]
10月14日(日)13:00-
会場 box-3

捨組『あの場所、ふたり、あまやどり。』 [演劇]
作・演出 紺野ステカセ(捨組)
10月13日(土)16:00-、 14日(日)17:00-
会場 box-3

永守輝如『じんるい』 [舞踏]
10月12日(金)18:30-、 13日(土)18:00-
会場 box-3

村田正樹『MURATA黄昏』 [タップダンス][音楽]
10月12日(金)20:30 13日(土)11:00 14日(日)17:00-
会場 box-3

モスクワカヌ『注文の多い宮沢賢治』 [ミュージカル]
作 モスクワカヌ、演出 薛 珠麗、作曲 伊藤靖浩
10月11日(木)16:30 12日(金)13:00
会場 box-3

山田百次『或るめぐらの話』 [演劇]
原作 高木恭造 構成・出演 山田百次
10月12日(金)18:30-、 13日(土)11:00-、 14日(日)15:00-
会場 box-3

【FIELD STAGE】-フィールドステージ-

コメディアス『理学偉人談』 [落語]
作・演出 鈴木あいれ
10月13(土)15:00-、17:30-
会場 ウッドデッキ

熊谷太輔(パーカッショニスト)[音楽]
会場 ウッドデッキ

中村友美(舞台美術家) 『まちのキヲクと物語と~立体地図づくりワークショップ~』 [ワークショップ]
会場 box-7
時間帯調整中

【その他】

『東京を離れたクリエイション』 [講演会]
登壇者
串田和美(まつもと市民芸術館 芸術監督)
澤野正樹(劇団 短距離男道ミサイル)
長塚圭史(阿佐ヶ谷スパイダース)
10月13日(土)17:30-
会場 能-BOX

ARCT芋煮会2018~8杯目~
10月14日(日)19:00-
会場 ウッドデッキ
主催 ARCT

【BOOTH】-ブース-

ARCT(展示) 一茶(お茶) キッチン八木山(お食事) quarantaine(展示・雑貨) 工房そらうた(雑貨) 木もれび食堂(お食事) 似顔絵屋(似顔絵) nomadba 写真館(写真) PIRKACUP(アクセサリー) 舞台芸術のための かかりつけ栄養士 ” ひなた”(栄養相談)  ブーランジェリー ジラフ(パン) 森民酒造本家(お酒)  and more…!

地元宮城の作品が観られるのはもちろん、福島、東京、長野、大阪から注目の演目がやってきます。
“おろシェをより美味しく味わって頂けるようにお客様にご提案する俳優チーム”「おろシェフ」の企画も進行中とのこと。

毎日、演目や開かれているものが違うので、4日間通ってたっぷり楽しめそうです。

せんだい卸町アートマルシェ http://www.artmarche.site/
Twitter @SENDAI_oroche
せんだい演劇工房10-BOX http://gekito.jp/

昨年 せんだい卸町アートマルシェ2017の記事

この記事のURL https://sencale.com/?p=10451


2018年6月「仙台ハシゴ劇のすすめ」

 毎週末仙台で公演のある2018年6月ですが、その中でも来る週末、6/8,9,10は、4つの演劇公演が上演されます。しかも、主催4団体の提案する「ハシゴ劇」プランによれば、全て観ることも可能です。

観られる作品

は以下の4本。もちろん当サイトにもすべて公演情報が掲載されています。

1

iaku『粛々と運針』仙台公演(上演時間 約90分)
昨年発表され、日本各地でカタルシスを生んだ話題作が、満を持して仙台へ。
平凡な生活の内に潜む葛藤、生と死の問題を、関西弁の周到な会話で描き出す。
6月9日(土) 19:00- 10日(日) 14:00-
せんだい演劇工房10-BOX box-1

2

演劇企画集団LondonPANDA リーディング公演 『青葉繁れる』(上演時間 約65分)
仙台一高を舞台にした青春喜劇にして、井上ひさしの初期の傑作。
仙台一高出身の演出家と役者が、みずみずしい感性で作品に新たな息を吹き込みます。
2018年6月9日(土)13:00-、17:00- 10日(日)11:00-、 15:00-
アートスペースYOUTO(仙台市青葉区片平1-3-35 1to2 BLDG.)

3

仙台シアターラボ シア・トリエ 合同公演 Fukushima Meets Miyagi Folklore Project『SAKURA NO SONO』(上演時間 約90分)
仙台と福島の劇団がタッグを組んだ意欲作。
演劇を劇場から解き放つとき、「桜の園」は「SAKURA NO SONO」として生まれ変わる。
6月9日(土) 13:00-、 17:00- 10日(日) 11:00-、 14:30-、 18:00-
中本誠司現代美術館 東館(仙台市青葉区東勝山2-20-15)

4

劇団ヤミ鍋 12.5公演 『朗読劇 頁-ページ-』(上演時間 約90分)
本に囲まれてカフェでゆったりとくつろぎながら観られる朗読劇。「東京暗闇いらっしゃいませ」、「僕のジェリー」、「スワンボートのシンドバッド」の三本立てをお届けします!
6月8日(金) 19:00- 9日(土) 16:00-、 19:00- 10日(日) 16:00-、 19:00-
book cafe 横顔(宮城県仙台市青葉区1番町3丁目6-12 菊地ビル3F)

上演タイムテーブルと、移動ルート

はこちら


画像をタップ/クリックするとPDFをご覧いただけます。

実際のはしご観劇プランの例

(例1)金夜、土曜午後 完全コンプリート
6/8 ④19:00-劇団ヤミ鍋
6/9 ③13:00-シアターラボ シア・トリエ → ②17:00-LondonPANDA→
   ①19:00-iaku

(例2)土曜午後、日曜午前 完全コンプリート
6/9 ②13:00-LondonPANDA(または)③13:00-シアターラボ シア・トリエ →
   ④16:00-→劇団ヤミ鍋 → ①19:00-iaku
6/10 ②11:00-LondonPANDA(または)③11:00-シアターラボ シア・トリエ

(例3)日曜一日満喫コース 3作品
6/10 ②11:00-LondonPANDA(または)③11:00-シアターラボ シア・トリエ →
    ①14:00-iaku →
   ②18:00-シアターラボ シア・トリエ(または)④19:00-劇団ヤミ鍋

(例4)日曜一日満喫コース 3作品
6/10 ②11:00-LondonPANDA(または)③11:00-シアターラボ シア・トリエ→

   (次の3公演のうち1公演)
   ①14:00-iaku
   ③14:30-シアターラボ シア・トリエ
   ②15:00-LondonPANDA → 

   ③18:00-シアターラボ シア・トリエ(または)④19:00-劇団ヤミ鍋

「所要時間は交通状況によって変わります。 時間に余裕を持ってお出かけください。
 ほかにも、ハシゴ方法は多数。ぜひ、あなただけの方法と、お気に入り作品を見つけてくださいね!」
とのことです。ぜひぜひお楽しみください!

記事のURL https://sencale.com/?p=10285


フライヤーセレクション2017 結果発表

 2014年から毎年、その年に宮城で行われた舞台公演のフライヤーを見返して一年を振り返りつつ、お気に入りのものをお選び頂き投票を行っております。仙台演劇カレンダーフライヤーセレクションは今回で4回目となりました。ご投稿いただいた皆様、記事をお読みいただいた皆様、フライヤーを見返してくださった皆様、ありがとうございました!
 今年は28名の皆様から、34枚のフライヤーに対してご投票を頂きました。総票数(☆の数)は318でした。
 年々、本当にわずかずつですがより多くの皆様にご投票頂けております。ありがとうございます!次回は、次回も、ぜひぜひご参加くださいませ。

 それでは、投票結果の順位と、お寄せいただいたコメントの発表です。まずは9位から。同率9位が二つあります。

【第9位】
屋根裏ハイツ4F
『とおくはちかい』仙台公演

経験した出来事を敢えて言わない、何となく感じ取ってはいるが、敢えて深くは聞き出さない、人が生きている日常では有り得る情景。それを生活の身近にある蛇口からこぼれ落ちる水に例えたのか?と思わせてくれる1枚。

シンプルで繊細なデザイン。きっと舞台も繊細で素敵なんだろうなと思わせる。

屋根裏ハイツのフライヤーはいつも写真を印象的に用いています。宣伝美術は渡邉時生さん。

【第9位】
A Ladybird Theater Company第14回公演
『君、死にたまふことなかれ~幕末刃風伝・雪の章~』

また観たいです!続編お願いいたします。

『露と消えても』に続く「幕末刃風伝」もの二作目。『露と消えても』の舞台写真をあしらったフライヤーです。

【第8位】
無国籍#19
『物騒な踊り場』

アジビラか立て看かなにかのようなタイトルの文字のインパクトとバランスがよいです。裏面に文字が渦をくるりと巻いているのも素敵です。

インパクトがある

前作『加賀山家のフムス』も、ある種のインパクトでフライヤーセレクション2014の上位に食い込んできていました。が、こちらはより洗練された印象です。

【第7位】
第二回いしのまき演劇祭

oyasmarさんのイラスト。やさしく、心に染み入るような、そんなイラスト。とても大好きなのです!まだいしのまき演劇祭にはお邪魔したことがないので、次回は是非に!と思っております。

チラシの絵がかわいい。おしゃれ。

演劇祭のフライヤーとしては初の入賞です。メインビジュアル制作はoyasmurさん。東京や仙台からも参加があり、年々盛り上がっているご様子です。

【第6位】
コメディアス第3回本公演
『KEY LOCK』

毎年、コメディアスさんのフライヤーデザインは素敵だなー、って思っていました。今年もデザインが好みだったので、一押しさせて頂きたい!!と投票します。

紙の固さ、質感、イラスト、視覚的なテクスチャー・・・。捨てられません。

宣伝美術は三澤一弥さん、イラストは加藤幹子さん。コメディアスのフライヤーのいつものお二人です。お二人とも当フライヤーセレクションで入賞、受賞歴のある、常連です。

【第5位】
庭劇団ペニノ
『ダークマスター』仙台公演

見た瞬間にゾクッとする。描かれた大きな目がこちらを覗き込んでるような怖さ。でも、その向こうを見たいと興味をそそられてしまう。

パッと目に飛び込んできてイメージも伝わるデザイン、紙質も素敵だった気がします。

ペニノ初の仙台公演。宣伝美術は甲賀雅章さん。boxes Inc.が招聘しての仙台公演でした。

【第4位】
ロロVol.13
『BGM』仙台公演【せんだい卸町アートマルシェ2017参加作品】

ポップな色合い、他のチラシではあまり見ないサイズ感、ビジュアル全体が魅力的だと感じました。ジャンルへの興味の有無関係なしに、目を惹くことは、フライヤーとしての役割をしっかり担えていると思います。その分裏面の情報が少し過密とも感じましたが、とても素敵なフライヤーだと思いました。

キャッチーな色使い、CDケースのサイズなど、目を引きやすく、手に取りやすくて素敵です。畳んであるのを開いたときの広がりも面白いです。

過去に『LOVE02』で仙台公演がありました、ロロ。宣伝イラストは南田真吾さん、デザインは佐々木俊さん+郡司龍彦さん。2017年に初開催の、せんだい卸町アートマルシェへ参加しての仙台公演でした。

【第3位】
劇団短距離男道ミサイル20発目
『母さん、たぶん俺ら、人間失格だわ~キャンピングカーで巡る真冬の東北十五+α都市挨拶周りツアー いいか、お前ら事故るなよ、ぜったい事故るなよ!!編~』

顔写真がどんどん崩れていく(似てるような似てないような)のが、空想と現実をまぜこぜにした雰囲気を醸し出していく。何より説明文が笑える!

くどい情報量だが、モノトーンを基調にした色合いでスタイリッシュに見えるのがニクい。

イラストはあらすけさん、宣伝美術は三澤一弥さん。劇団短距離男道ミサイルのフライヤーの、いつものお二人です。

【第2位】
劇団短距離男道ミサイル23発目裸の古典シリーズ#4
『走れタカシ ~僕が福島まで走った理由(わけ)~』

毎度おなじみ、あらすけさん。足の裏が飛び出さんばかり!!!本当にいつも楽しませていただいています。前々作の人間失格のフライヤーは、モノクロでそちらも素敵でした。ミサイルさんの作品に負けないイラスト、また楽しみにしています。

フライヤーの大きさとイラストのインパクトにまず笑った。そして、Suica残高もなかった、という言葉!気に入りすぎて、公演終わってからもしばらく部屋に貼っていた。

2位も劇団短距離男道ミサイルです!イラストはあらすけさん、宣伝美術は三澤一弥さん。上位に一気に2作。

【第1位】
鳥屋三角フラスコ
『台風いつか』

全体のふんわりとしたデザインの中、裏面の目の存在感が、印象をキリッとしめているように思えました。あらすじ、日程等の文字情報もバランス良く配置されていて、選んだ中では1番読みやすい&見やすいフライヤーでした。

軽やかでフェミニン。おじさんが描いてあるのに。

かわいい!!!

第一位は、中堅の二団体がタッグを組んでの公演、『台風いつか』です!チラシは加藤綾子さん(デザイン工房ねむの木)。おめでとうございます!


いしのまき演劇祭

週末は、芝居を観に出かけよう!

11月3日(金)から26日(土)まで、いしのまき演劇祭が開催されます。昨年に続いて二度目の開催です。
当サイトには演劇公演(を含む演目)全ての公演情報を掲載しています。

feblabo(×シアター・ミラクル)プロデュース
『日曜日よりの使者』
脚本 竜崎だいち(羊とドラコ)、 演出 池田智哉(feblabo)
演劇企画集団LondonPANDA Vol.11
『ROOM』石巻公演
作・演出 大河原準介
うさぎストライプ
『ゴールデンバット』
作・演出 大池容子
feblabo(×シアター・ミラクル)プロデュース
『アレルギー』
脚本 米内山陽子(チタキヨ)、 演出 池田智哉(feblabo)
コマイぬ なな吠えめ
『ラッツォクの灯』
原作 熊谷達也(集英社)、 脚本・演出 赤澤ムック(黒色綺譚カナリア派)
いしのまき演劇祭2017のご案内

総合窓口

「石巻まちの本棚」(石巻市中央2丁目3−16)土日月11:00~18:00
全団体のチケットが購入できます。

総合インフォメーション兼、展示スペース

ガルバナイズギャラリー(石巻市中央2丁目4-3)を11/5,12,19の10:00~18:00でオープン。こちらでもチケットを購入できるとのこと。

なお、ガイドブックが定価1,000円のところ、ガイドブック付きチケットを前売りで予約をするとチケット+500円で購入可能となるそうです。

Webサイト https://i-engekisai.jimdo.com/
Twitter@ishinomaki_es https://twitter.com/ishinomaki_es
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記事のURL https://sencale.com/?p=9899