仙台演劇カレンダー フライヤーセレクション2015にご投稿頂いた皆さま、記事をご覧頂いている皆さま、ありがとうございます。
仙台演劇カレンダー二度目となりますフライヤーの人気投票企画、今回は、25名の方々から30作品に対してご投稿を頂きました。
前回の完全な自由記述よりも、点数をお付け頂くことでハードルが劇的に上がっていたにもかかわらず、ご投稿者数は前回22名から微増しています。
ご投稿いただいた皆様、本当にありがとうございます。
では早速、集計結果とお寄せいただいたコメントを発表いたします。
なお、文中は敬称を省略しております。また、コメントのご記名につきましては、年代と、活動・職業の記載に統一いたしました。
まずは第5位からです。
【第5位】
CREATIO ATELIER THEATRICAL
『蛙昇天』
アート性が高く、チラシを見るだけでその舞台を観たいと思わせる力を持っていると思います。どんな舞台なのか、世界観も見えてくるように思います。
30代 公務員(抜粋)
宣伝美術は山形のアカオニデザイン。坂本大三郎+小板橋基希の版画が印象的な一枚です。作品は、木下順二作、長塚圭史演出で、東京と仙台の混成キャスト&スタッフ。せんだい演劇工房10-BOX box-1でロングランの後、新潟公演も行い、さらに仙台で再演もした話題作でした。
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【第4位】
東北学院大学演劇部2014年度冬季公演
『洪水』
大学演劇部のフライヤーの中では断トツで好き。想像力がかき立てられます。
20代 学生
本編は見ていないのですが、フライヤーの画像が強く印象に残ったのはこれ
20代
大学演劇部が4位入賞です!前回のフライヤーセレクションで、何応step.3『ブンナよ、木からおりてこい』のフライヤーで一位を獲得した、三澤一弥が宣伝美術です。
全体的に若い方々が得票数を伸ばしている印象です。
次の第3位は同点で二つあります。
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宣伝美術のクレジットはなし。仙台と福島の若い劇団の合同企画です。コメントは頂戴しませんでしたが、持ち点をすべて投票なさる方もいらして、熱い思いは伝わりました!
【第3位】(同点)
東北大学学友会演劇部 2014年度卒業公演
『レ・ミゼラブル』
舞台もシリアスな雰囲気のフライヤーに負けない重厚な出来栄えで、素晴らしい演劇をみせてもらいました。
30代 会社員
絵の雰囲気が好き。もの悲しさ。絵であることの良さ
もうひとつ大学演劇部が入賞です!宣伝美術は加藤幹子。大作に挑戦した東北大学学友会演劇部の面目躍如です。
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タイトルの長さのインパクト、暗闇を思わせる空、よく見るとフランスパン、椅子の上の街、
吸い殻、ボタン、その中に小さくなったような人たちが立つ。
俳優陣それぞれの素敵な佇まい。格好いい。
人生で初めて観た演劇がこの作品。初めてだけど凄いのを観てしまったようで衝撃でした。
40代 会社員
完成度が高くまとまっている。裏面の顔写真もよい写真だと思います。あと、あんなに長いタイトルなのに表面がすっきりしてるのがすごい。
20代 学生
重みのある色使いで小さな兵士たちと室内の戦場を浮かび上がらせているのが、長いタイトルをすべて小さな文字で納めたスケール感にマッチしていて面白いです。暗い部分から明るい部分まで使ったグラデーション感もきれいですし、作りこまれた印象です。
30代
宣伝美術 山下浩介、宣伝写真 引地信彦、宣伝衣裳 及川千春。仙台でも徐々におなじみになりつつありますDULL-COLORED POPの谷賢一のユニットの公演のフライヤーです。
仙台公演にあたっては、5位の『蛙昇天』と同じく、仙台の制作会社boxes Inc.が関わっておられます。今後ともぜひ、素敵な作品を仙台にお呼び頂きたいと思います。
ちなみにこの作品はその後、東京で凱旋公演を経て、新潟公演(3/9)も行われます。
さて、第1位は
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【第1位】
言言(KotoKoto)第二回公演
『5seconds』
シンプルかつデザイン的にまとまってる。前回の『東京裁判』との統一感もあって作品の安定感を予想させているのが良い。
20代 俳優
5secondsのフライヤーは、空の青の美しさと、キャッチコピーが印象的で惹かれます。裏面の情報も整理されていて見やすく、お手本にしたいと思いました。
30代
コピーが秀逸。フライヤーを見て思い出し泣きしそうになるのはこれだけです。
20代 学生
初めてフライヤー見た時と終演後の印象が重なる。美しいけど苦しい。
30代 俳優
仙台演劇カレンダーフライヤーセレクション2015、第一位は、飯沼由和のユニット、言言 第二回公演『5seconds』のフライヤーです。おめでとうございます!
フライヤー作成は佐々木一美。前回と共通したスタイルのフライヤーが好評を得ました。観劇体験と絡めてのコメントが多かったのが特徴的でした。
作品は、言言の第一回公演『東京裁判』に引き続き東京のパラドックス定数の野木萌葱の戯曲を上演したものでした。演出は中村大地(屋根裏ハイツ)。
そして、僭越ながら今年も選出いたしました。編集部員が選ぶ、編集部大賞と、学生部門賞です。
あらすけさんの絵で、ミサイルだ!ってわかる。裏面は情報量が多いのに上手くまとまっている。
作品と企画のカラーがちゃんと出ている。
イラストはあらすけ、 宣伝美術はオレンヂスタ美術部です。編集部員で予備投票とプレゼン、合議の後、再度点数制投票を行い選定しました。最終投票で最も得票が多かった作品です。一目で短距離男道ミサイルとわかる絵面と、内面の、量の多い情報にもかかわらず整理されたレイアウトが高い評価を得ていました。
【学生演劇部門】
東北大学学友会演劇部部内ユニット コメディアス 凱旋公演
『ファイナルカウントダウン』
基本的な情報はもちろん、売りをすっきりとまとめて打ち出している。
舞台装置とだぶる絵がかわいい。
宣伝美術は加藤幹子。ダブル入賞となります。作品は、第一回とうほく学生演劇祭で上演され、全国へと勝ち上がり、第0回全国学生演劇祭で審査員賞、観客賞、委員会賞を受賞した、コメディアス『ファイナルカウントダウン』満を持しての凱旋公演でした。
編集部からの賞は以上です。選考中、団体のカラーや上演作品との強い関連を全面に押し出したデザインが編集部内では評価が高かったのが印象的でした。
こちらもぜひ本年のヘッダの一部として掲載させていただきたいと思います。
また、一般からのご投稿で、上の6作品の次に推薦数の多かった、以下の十作品につきましても、ぜひ本年のヘッダの一部として掲載させて頂きたく考えております。
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